網膜・硝子体外来

診療日	月曜日 午後 ・ 水曜日 終日 ・ 木曜日 午前

網膜硝子体外来では多様な疾患のそれぞれに最良の治療を提供できる体制を整えています。
糖尿病網膜症や網膜静脈閉塞症に伴う黄斑浮腫はこれらの疾患の視力低下の主因ですが、当外来ではen face slab OCT imagingで得られた情報を基に、抗血管内皮増殖因子(VEGF)薬硝子体注射を軸としながら黄斑部光凝固・ステロイド治療・硝子体手術を適宜組み合わることによって、患者さんごとに最適な黄斑浮腫治療を提案しています。
手術加療が必要な網膜硝子体疾患については積極的に硝子体手術を行っています。我々の施設では27Gシステム硝子体手術と眼科専用リアルタイム3D映像手術システムをいち早く導入し、術中蛍光眼底造影検査や難治性嚢胞様黄斑浮腫に対するフィブリノーゲン塊摘出などの独自の手術法を開発しました。
加齢黄斑変性と中心性漿液性脈絡網膜症はいずれも中心視力に著しい悪影響を及ぼす疾患です。

加齢黄斑変性では抗VEGF薬硝子体注射を継続することが推奨されますが、我々の外来では注射回数を軽減する目的で光線力学療法との併用療法も積極的に行っています。
また、難治性の中心性漿液性脈絡網膜症については、倫理委員会承認の上で半量光線力学療法を行い良好な結果を得ています。
網膜硝子体外来では未熟児網膜症の診療にも力を入れています。最新の未熟児用眼底カメラを用いて眼底病変を評価しながら、最適なタイミングでレーザー治療を行っています。さらに、未熟児網膜症の最新治療である抗VEGF薬硝子体注射や重症未熟児網膜症の硝子体手術についても対応可能です。
また、当院は加齢黄斑変性と糖尿病黄斑浮腫における国際的臨床研究の参加施設であり、これらの疾患について本邦における主要な診療機関の一つになっております。