留学紹介

楠原 仙太郎

私は2012年の6月からロンドンにあるUniversity College London (UCL) に留学しています。イギリスの大学といえばケンブリッジ大学やオックスフォード大学が有名ですが、最新の大学ランキングではUCLはオックスフォード大学をおさえて世界で第4位と立派な評価でした。UCLのメインキャンパスはロンドンの中心地で大英博物館から徒歩圏内にあります。私の働いているInstitute of Ophthalmology (IoO)はメインキャンパスから少し離れた所にありますが、それでも、Tube(ロンドンの地下鉄のことです)の主要駅のキングスクロス駅とバンク駅の間にあり交通の便は良いです。

写真IoOは眼科研究に特化した研究所で世界的に有名な眼科病院であるMoorfields Eye Hospitalに隣接して密接に情報交換をしています。私のラボはTranslational Vision Researchラボで加齢黄斑変性や糖尿病網膜症などを対象としており、もちろんMoorfields Eye Hospitalでの臨床治験は視野に入っています。私のボスは血管研究分野では世界的に有名なProfessor David Shima(シャイマと読みます。ちなみに彼はアメリカ人です)で気さくで優しい方です。従いまして私もここで眼血管新生をテーマに研究を行っています(残念ながら詳細は記載できませんのであしからず)。

ロンドンは世界中から優秀な人材が集まってきますのでIoOにも様々な国籍の方がいます。IoOでは朝に、コーヒータイムといって、いろんなラボのメンバーがcommon roomに集まって談笑する機会があります。これは結構面白く、例えば私の場合ですと、あるテーマ(他愛いもないことですが)に関してイギリス、アメリカ、ドイツ、フランス、イタリア、ポーランド、スウェーデン、ギリシャ、サウジアラビア、ニュージーランド、シンガポール、といった国々から集まってきた人たちと意見を交換するので良い刺激になります。

写真ロンドンでの生活は快適です。英語が公用語のヨーロッパの国ですし、人々が日本人に対してフレンドリーです。料理も以前に言われていたほどまずくありません。夏は暑くなく冬も日本の方が寒いくらいです。また、ハイドパークをはじめ、とても大きな公園が身近にありリラックスすることができます。さらに、長期の休みをとれば気軽にヨーロッパ諸国を旅することもできます。将来留学を考えられている方にはお勧めしたいですね。

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