先輩からの
メッセージ

  1. トップページ
  2. 医学生・研修医の方へ
  3. 先輩からのメッセージ

専攻医

後藤仁美先生
「月曜日が楽しみになる後期研修」

私はかなり優柔不断な性格なのですが、専攻医になる際の診療科選びでも大いに悩みました。眼科に興味を持ったきっかけは、初期研修医をしていた病院で白内障手術を見て、マイクロサージェリーに惹かれたからです。
手術の種類も多く、優雅に緻密な手術をする先生方のかっこよさ、頼もしさに憧れを抱きました。
しかし、他の科にも興味があり決心がつかず、考えすぎてわけが分からなくなったタイミングで、一緒に働いていた先輩に「眼科医になれば、月曜日が楽しみになるよ」と言われ、そんなに楽しいのか、と眼科になることにしました。
神戸大学医局を選んだ理由は医局の雰囲気が好きだったことと、先輩である女性医師がたくさん活躍しており、またその働き方も多様で、自分が悩んだ時にも相談しやすいのではないかと考えたからです。
実際に、子育てをしながら大学病院で研究に携わっている方、市中病院で診療している方とモデルケースになる先輩方が数多くおり、神戸大学眼科学教室の度量の広さを感じます。もちろん、男性医師も子育てに積極的に関わりながら働いている方がおり、女性だけでなく男性の方にもモデルケースとなる先輩がいるかと思います。

マイクロサージェリーがしたいというだけで眼科専攻医になったため、はじめは特に興味のある分野はありませんでした。
外来も苦手で、遊園地の有名アトラクション並みの待ち時間となったこともあります。今も分かりやすく端的な説明を心掛けて修行中です。 市中病院、大学病院を経て今はこども病院で研修させていただいています。
こども病院は神戸大学医局からの派遣病院の中でも特殊な病院で、患者が基本的に18歳以下のこどもであるため、重点的に小児眼科を学べます。小児眼科は大人の外来とは扱う疾患が大きく異なり、一番多い疾患は斜視・弱視です。珍しい症例としては網膜芽細胞腫や未熟児網膜症、様々な遺伝子疾患などがあり、日々大変勉強になっております。こどもの診察ならではの、機嫌が悪いので診察させてくれない、検査が理解できずできない、なぜか診察室に入った時点で大号泣、、等困ってしまうこともありますが声かけを工夫することで診察が出来るようになったり、半年前には出来なかった検査が出来るようになったり、と患者さんと自分の成長を実感することも出来ます。弱視治療の結果、視力が出るようになった患者さんもたくさんおり、日々やりがいを感じています。
小児眼科はとても面白く、出来れば今後も小児眼科に携わりたいと思っています。
こんなに興味がわくものに出会えると思っていなかったので研修先を決めてくださった先生方には感謝しております。
たくさん悩んで決めた結果として眼科医となって日々働く中で、大変な日や憂鬱な月曜日がないわけではないですが、おかげさまで今のところ概ね楽しく毎日を過ごしています。眼科になるか悩んでいる方、医局をどうするか悩んでいる方はぜひ一度見学に来ていただければと思います。 この文章を読んでくださった方が、自分にとっての「月曜日が楽しみになる」科と基幹病院に出会えますように。
そしてそれが、出来れば神戸大学の眼科学教室だと嬉しいです。

福島直樹先生
「自分の診断、治療が患者のQOLに直結する」

はじめまして、眼科専攻医1年目の福島です。私は兵庫県で生まれ、神戸の中学高校に通い、大学時代は鳥取県で過ごし、初期研修医から神戸に戻ってきました。学生時代、特に病院実習を経験してから眼科医になりたいと思っていました。学生、研修医の皆様はどの診療科を選択しようか迷われている方がたくさんおられると思います。このメッセージでは、なぜ私が眼科医を目指すようになったか、実際働いてみて感じた眼科の魅力などを紹介できたらと思います。

まず、前述したように眼科を目指すきっかけになったのは大学の病院実習でした。外来見学で細隙灯や単眼倒像鏡を使った診察の様子が格好良く見えました。手術では白内障で視力が低下していた患者様が、水晶体再建術を受けて、よく見えるようになり喜んでいらっしゃった姿が印象的でした。最初のきっかけはこのような直感的なものでした。
人間が視覚から得る情報は、五感のうち8割も占めていると言われます。その点から眼科は自分の診断、治療が患者様のQOLに直結する素敵な診療科だと感じました。

そして、研修医になり眼科を本格的に志す中で、何度か神戸大学眼科学教室のweb説明会やウェットラボに参加しました。医局の雰囲気の良さや、様々な分野で超一流に活躍されている先生方の姿に魅了され入局を希望しました。
実際に眼科医になり、市中病院でそれなりに忙しい日々を送っていますが、毎日がとても充実しております。眼という一つの臓器ですが、糖尿病網膜症や甲状腺眼症、内因性眼内炎、小児の未熟児網膜症など思いのほか全身疾患との関わりが大きな疾患が多いです。時には診断に苦慮し、思い悩むこともありますが、自分の診断・治療により疾患の改善を認めた際は大きなやりがいを感じます。

また、眼科には点眼治療などによる内科的側面と、レーザー治療も含めた手術加療による外科的側面があり、幅広い治療方法があることも魅力の一つです。
まだまだ、眼科医としては未熟な私ですが、上級医の先生方はとても優しく、熱いご指導もいただき、のびのびと成長できると実感しております。
このメッセージを読んで頂き、少しでも眼科に興味を持ってくだされば幸いです。将来皆様と一緒に働ける日を楽しみにしております。ありがとうございました。

増田理沙先生
「初期研修中の眼科ローテートが志望のきっかけに」

広島大学出身、北播磨総合医療センター初期研修後、神戸大学眼科に入局、専攻医2年目で大学院1年目の増田理沙です。

<神戸大学眼科入局のきっかけ> 実はもともと糖尿病内科や神経内科で悩んでいる内科志望でした。そんな中、眼科を志望するきっかけになったのは、関連でとっていた眼科ローテートでした。
眼科志望でもなかった当時の私にとても優しく、熱心に眼科について教えて下さり、ひょんなことからそのまま北播磨から大学まで一緒に連れて行ってもらい、眼科手術の練習まで付き合ってもらいました!こんなにも熱心に教えてもらえる環境が整っていることに感銘を受けたのが最初でした。
いまはコロナ渦で、なかなか対面でお話をする機会が減ってしまっていますが、ギリギリ、コロナになる前に行った忘年会で、どの先生も和気あいあいとしていて、フレンドリーに話かけて下さり、医局の雰囲気として、入局して一緒に働けたらいいな~と思いました。
まじめな話もしておくと、眼はすごく小さな臓器ですが、内科から外科まで幅広く、分野としても眼表面から眼窩部、脳神経までと奥が深い分野で、もともと内科で悩んでいた身としては、眼科に決めたあともライフスタイルに合わせていろいろな働き方があるのも大きな魅力でした。

<大学院進学のきっかけ>
大学院にも進学しましたが、きっかけは、臨床の現場で働いてみて、想像している以上に治療が施せない患者さんがいることに気づかされ、そんな患者さんの助けに少しでもなれたらいいなと思いました。また、研究は学生時代にお手伝いをする機会もあり、楽しい思い出もあり、ずっと興味がありました。英語が大好きなのでそれを活かして後々留学もできればと考えています!

<大学病院での研修>
正直言ってしまうと、楽ではないです!(笑)ただ、大学でしか勉強できない症例がたくさんあり、各分野の専門の先生方にいつでも教えてもらえる贅沢な環境です。
また、大学で研修していて良いなと思うことは、同期がみんな一緒なので、どんなことがあってもみんなで楽しく笑い飛ばせるのがとても楽しいです。勉強熱心な同期にも恵まれ一緒に切磋琢磨できるのもありがたい環境だと思います。

© 2020 神戸大学医学部 眼科学教室 ALL RIGHTS RESERVED.